印刷業者は個人でもつかえる
印刷業者を使うのは敷居が高い。そういうのは会社やデザイナーが使うもので、一般人には縁がないと思ってないだろうか。
しかしそれは一昔前の話。今はネット印刷が普及し、テレビCMも頻繁に流れているほど。敷居は確実に下がっていると言える。
印刷業者に頼む上で、一番不安に思うのはやはり金額面だろう。今まで関わりのない業種であれば相場もわからないだろうし、なんやかんやで高額になるのではと心配になってもおかしくない。
そういう人にこそ使ってほしいのがネット印刷である。ネット上で注文でき、金額はもちろん注文前にいくらかかるかわかる。高すぎると思えば注文しなくていいし、相手がPCなので断りづらいなんてこともない。
ネット印刷業者の数も増えてきているので、相場が知りたければ2〜3カ所の値段を比較してみればいい。
Amazonや楽天など、ネットショッピングを利用したことがあるなら手間取ることはほとんどないだろう。
では、肝心の料金をみてみようと思う。今回は、昨年僕が利用した「しまうまプリント」を例にしてみる。
しまうまプリントの印刷料金は
「しまうまプリント」は、フォトブックで有名になった会社だ。僕も以前フォトブックで利用したことがあり、仕上がりと値段に満足していた。最近は年賀状にも力を入れていることを知ったので昨年は試しに利用してみることにした。
しまうまプリントの場合、はがき代とプリント代と基本料金の合計が支払う料金となる。
例えば、年賀状10枚の印刷を頼むとしよう。
まずかかるのが基本料金の1,980円(税別)、それに印刷代が1枚10円(税別)×10枚で100円※11/18までの早割適応印刷仕上げの場合。
はがき代は1枚63円(非課税)なので10枚で630円
合計は2,710円(税抜)、税込みで2,918円になる。
この料金で宛名まで印刷してもらえて自宅に送ってもらうか、代わりに投函してもらうかを選べる。
投函までしてもらえるのはありがたいが、仕上がりが確認できるので時間があるなら自宅に送ってもらうのをおすすめする。
料金の話に戻るが、10枚で2,918円(税込み)。はがき込みで1枚約292円の計算だ。
では30枚だとどうだろう。
基本料金は変わらず1,980円、印刷代は30枚で300円、はがき代が30枚で1,890円。
合計は4,170円(税抜)、税込みで4,398円。はがき込みで1枚約147円になる。
30枚頼むと、1枚あたりの値段が10枚頼んだときの約半額だ。
なぜ料金が変わるかというと、基本料金が何枚頼んでも一律料金なので、枚数が多いほど基本料金がお得になる計算だ。
どうだろう、はがき込みで1枚あたり292円だと高く感じるが、147円ならそれほど高く感じないのではないだろうか?
僕の基準だと、1枚あたりの料金がはがき込みで150円以内がギリなラインだと思う。なので30枚以上頼むかどうかがひとつの目安と考えていいだろう。あくまで僕基準ではあるが・・・。
プリンターインクの料金は高いのか
では、比較対象として、プリンターのインクについても考えてみよう。
今回比較するプリンターは、価格.comの売れ筋ランキング1位(2019年11月1日現在)のCANON PIXUS TS8230だ。
この機種だ。
そして、これに適合するインクはこれ
値段をみると一番安い店で5,788円。高いところだと1万円を超えてくるところもある。
そうなるともうプリンター本体とさほど変わらなくなってしまう。
う〜ん。高い・・・
で、このセットで何枚印刷できるかというと、まずは下の表を見てほしい。公式サイトからの表である。
見方がわかりずらいかもしれないが、インクは標準サイズなのでL版の標準サイズをみるのが一番近い。ただし、ハガキのほうがL版より大きいのでもう少し枚数が少なくしてみよう。
色ごとにみていくと、一番印刷できる枚数が少ないのがC(シアン)である。ひとつでもインクがなくなると印刷できなくなるのでこれを基準に考えてみる。
表によるとC(シアン)の印刷できる枚数は266枚だが、ハガキはL版より大きいので250枚としよう。
1年に250枚の年賀状を出すとすると、印刷代は5,788円割る250枚で、1枚あたり約23円。はがき代63円を足すと約86円になる。
しまうまプリントの場合、枚数が増えるほどやすくなるので、250枚で計算すると1枚あたり約81円だ。
この枚数の年賀状を出す人はあまりいないと思うが、ここまで増えるとしまうまプリントのほうがプリンターの替えインクを買うより安くなる。
以上のことから、年賀状を大量に印刷する人ならばネットプリントを使ったほうがお得であるといえる。
印刷枚数が少ない人の場合は、プリンターで印刷したほうが安くあがるのだが、注意してほしいことがある。
インクが残った状態で長期間放置した場合、インクが詰まりやすいということだ。
その場合は、プリンターの機能にあるヘッドクリーニングで解消させるのが一般的だが、それで直らない場合は修理にだすか買い換える必要がでてくる。
買い直すとなるとコストが一気に跳ね上がるので、結果ネットプリントのほうが安くなることもある。
最近のプリンターは詰まりを防止するために、コンセントにつないでおけば定期的に自動でヘッドクリーニングをしてくれるものが多い。
詰まりらせないためには大切なことだが、ヘッドクリーニングをする際にはインクが消費される。しばらくぶりに使ったときにインクが思ったより少ないのはそのためだ。
なので、印刷枚数が少ないからプリンターのほうが安いとは単純に言い切れない。
それと、印刷品質は、家のインクジェットプリンターよりネット印刷のほうが格段にキレイということは付け加えておこう。
まとめ
年賀状印刷は、家のプリンターかネット印刷どっちがお得かの鍵は、枚数にある。枚数が少ない場合は家のプリンターがお得だが、大量になればなるほどネット印刷がお得になる。
あとは印刷品質と値段のバランスで考えるといい。
僕基準だと30枚(1枚あたりはがき込みで150円以内)がひとつの境界線だ。
品質はネット印刷(しまうまプリント)はとても満足できる仕上がりだったので、あとは値段と相談して決めるといい。
迷ったら一度使ってみることをおすすめする。
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