グラフィックデザイナーとは?
当たり前なことですがデザイナーの仕事は、デザインをする事です。
でも、デザイナーだからってどんなものでもデザインできるわけではありません。それぞれ専門のジャンルがあり、デザイナーの中でも細分化されています。
例えば、
- グラフィクデザイナー(主に印刷物を対象)
- ウェブデザイナー(主にWebサイトを対象)
- インテリアデザイナー(主に家具や内装を対象)
- ファッションデザイナー(主に服飾・ファッションを対象)
- 建築デザイナー(主に建物を対象)
人や場合によっては専門分野の垣根を飛び越えて複数ジャンルのデザインを扱う場合もありますが、大まかにはこういったジャンルに分けられています。
その中で、グラフィックデザイナーとは、主に紙媒体のデザインをする人です。
紙媒体って言ってもわかりにくいですかね。具体的には雑誌やポスターやチラシ、ダイレクトメール、商品のパッケージなどです。町で見かける看板であったり、ティッシュの箱であったり、コンビニに並んでいるお菓子の箱であったりと、普段の生活に馴染み深いものも多くありますので、自分がデザインしたものが世の中に広まっているといった実感を得やすいかもしれませんね。
グラフィックデザイナーは芸術家ではない
デザイナーっていうと、芸術家だと思う人もいるかもしれません。確かにデザイナーのなかには芸術家もいますし、イメージを具現化するっていう意味では同じようなものかもしれません。ですがデザイナー=芸術家というわけではありません。
簡単に言ってしまうなら、クライアントから依頼させて作るもの(広告物)を作るのがデザイナーで、自ら表現するためにつくるのが芸術家でしょうか。
なのでセンスがないとなれないとか、芸大卒じゃないとなれないとかでは全然ないですよ。センスがあるに越したことはないですけど、それってどの職業でも一緒ですよね。営業の仕事だってセンスがあれば他の人より成績がいいっていうくらいですよね。デザイナーもそんな感じです。
ちなみに僕は芸大にも行っていなければデザインの学校にも行っていません。そんな僕でも15年問題なくやれてます。安心してください!
普段の仕事内容って?どうやってデザインしているの?
安心してもらったところで、仕事の流れを紹介します。僕のように広告会社勤めの場合とフリーでやってる人の場合では全然違いますし、会社によっても違ってくるでしょう。フリーだと人それぞれになってしまいますし、フリーになるにしても僕は最初はアルバイトでもいいから会社に勤めることをおすすめします。なので広告代理店の場合の流れ(一例)を紹介します。
仕事の流れ
広告代理店では、営業とデザイナーがいて、役割分担されている場合が多いです。
その場合、まず営業がクライアントから仕事を受けてきます。
◆クライアントの要望
・何を作りたいのか(媒体)
・どんな目的で作りたいのか(意図)
・いつまでに作りたいのか(期限)
このあたりを聞き出してきたら、デザイナーに制作を依頼します。
ここからがデザイナーの仕事です。
印刷して納品するまでにも時間が必要です。印刷会社とも折り合いをつけ、逆算してデザインを決定する期日を出します。そして、デザインを作りクライアントに提出。修正箇所があれば納得いくまで修正し、期日までにデザインを決定します。決定した最終のデータを印刷所に送るまでがデザイナーの仕事になります。
場合によっては、営業とデザイナーの間にディレクターや編集が入る場合、複数のデザイナーで一つのものを作り上げる場合もありますが、大まかな流れは一緒です。
基本的にはこの流れを繰り返していく感じです。もちろん同時進行もあります。複数重なってくると優先順位を考えることが大事になります。間違っても期日に間に合わないってことがないようにスケジュール調整はしっかりしなければなりません。
作業環境
今はほとんどのデザイナーがパソコン上でデザインをしています。
主にアドビのIllustratorとPhotoshopを使ってデザインします。有名なソフトなので、デザインに興味があるなら名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。会社によってもしかしたら違うソフトを使うところもあるかもしれませんが、広告を専門にしている会社であれば、ほぼこのソフトを使っていると思います。
特にペラものと呼ばれる1枚で完結するもの(ポスターやチラシなど)は、この2つのソフトだけでほとんど作られているのではないでしょうか。その他、ページもの(雑誌など)を扱う場合や、イラストを起こす場合、3Dの素材を作る場合などは専門のソフトを使う場合もありますが、まずはIllustratorとPhotoshopが使えればまず問題ないと思います。
僕はその2つしか使えません。それでも今までやってこれています。
また、パソコンはWindowsよりMacを使う所が圧倒的に多いと思います。Windowsでも出来ないことはないですが、これから勉強するのであればMacのほうがいいと思います。なぜなら、WindowsとMacの間でのでータのやりとりで文字化けやデータが壊れる可能性があります。多く使われているMacのほうが安心ですし、会社によってはMacしか置いてない場合もあるからです。
まとめ
ざっくりですが、グラフィックデザイナーについて紹介しました。
僕の経験から言わせてもらうと、これからグラフィックデザイナーを目指そうというならIllustratorとPhotoshopの基礎をまず覚えてください。そうしたら未経験OKのアルバイトかなにかでとりあえず働くことをおすすめします。
真面目な人はしっかり勉強しないと就職しても何もできないと不安に思うかもしれません。
ですが僕の経験上、実践より学べる場はないと思います。学校で時間をかけてデザインのいろはを時間をかけて覚えるより、とりあえず会社に潜り込んで仕事としてソフトを使い、実践的な使い方を身をもって体感するほうが100倍くらい早く身につきます。これほんとです。
あ、でも全くソフトを触ったことないだと、会社で教える人が大変なので、基礎の基礎くらいは覚えてからにしてくださいね。てっとり早く覚えるためにスクールに通うならいいと思いますよ。履歴書に書けるので採用率あがりそうですしね。作品なんかつくっていればなおいいです。
と、こんな感じですかね。これからグラフィックデザイナーを目指すひと。何かの参考になればうれしいです。では。
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