駆け出しデザイナー かけるくん
とっぽ 駆け出しデザイナー かけるくんとっぽ今回は、IllustratorCC以降でアクションの途中に配置を含めた場合、配置が完了する前に先に進んでしまう問題の解決方法を紹介します。
配置をアクションに含めようとする人が僕以外にいるかどうかはわかりませんが、もし同じところでつまずいていたら読んでみてください。
Illustratorで画像を配置する方法は2つあります。
1つは画像をドラッグ＆ドロップする方法。2つ目はメニューバーの「ファイル」にある「配置」から画像を選んで配置する方法です。
ドラッグ＆ドロップする場合は、ドロップした所が中心になるように配置されますが、「ファイル」の「配置」から画像配置する場合はこれだけでは配置が完了せず、任意の場所をクリックすることで配置されます。
自分が狙ったところにピンポイントで配置できるので、これはこれで素晴らしいのですが、アクションの途中に組み込む場合は邪魔な機能です。
といっても、「配置」が悪いのではなく、アクションが配置完了まで待たないというドS仕様なのが問題です。
そんなにせかせかしないで、ちょっとくらい待ってくれれば何も問題はないんですけどね。
ではどうしたらいいか。
いろいろ試した結果、「配置」の動作をスクリプトで行うことで解決できました。
スクリプトはプログラムを書いてイラレを操作するもの。今流行りのプログラミングってやつです。
知識は必要ですが、自由度が高いのでアクションではできない複雑な動作を自動化させられます。
探してみると、いろいろと便利なスクリプトを配布してくれているサイトがあるので興味があったら検索して使ってみてください。
スクリプトを使うには、所定の場所に移動する必要があります。
場所は、アプリケーション＞Adobe Illustrator 20XX ＞Presets＞ja_JP＞スクリプトの中です。
※Adobe Illustrator 20XXのXXはお使いのバージョンによって変わります。
Illustratorが開いた状態でしたら、一度終了させてもう一度開いてください。開いたままだとスクリプトを認識してくれません。
スクリプトを動作させる方法は、メニューバーの「ファイル」から「スクリプト」、さらにその中の任意のスクリプト（今回は「はいち」）を選択することです。
試しに選んでみてください。ちゃんと動作したらアクションに組み込みます。
アクションに組み込むには「アクションパネル」を開き、右の四本線から「メニュー項目の挿入」を選びます。
メニュー項目を挿入ウィンドウが開いたら、STEP.2の手順で「はいち」スクリプトを選びます。
アクションに「はいち」が追加されれば完了です。
これでアクションにスクリプトを組み込むことができました。
スクリプトの配置は、CS以前の配置と同じく画面の真ん中にドカンと配置されます。勝手に配置されるので次の項目に飛ばされません。
というわけでこれにて解決です。
Illustratorのバージョンによっては、Macの電源を落とすとアクションに登録したスクリプトがなぜか消えてしまうようです。使う前にスクリプト部分だけもう一度設定すれば使えますが、いちいち面倒なのでアップデートも検討してみてください。ちなみにCC2018では電源を落としても消えません。
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