最近のiMacでは標準でついてくるMagic Keyboard [日本語(JIS)]。
コンパクトでいいのだが、そのコンパクトさゆえ不便な部分もある。一番はやはりテンキーがないことだ。
数字を多く打つことが予めわかっている場合は購入するときにテンキー付きのものを選ぶだろうが、そうでない場合は値段が安く(テンキー付きは+3,000円かかる)コンパクトなテンキーなしのものを選ぶことが多いだろう。
でもこれ、テンキーだけがなくなっているわけではない。テンキーの横にある矢印のキーは組み込まれているが、その上にある「home」「end」「pageup」「pagedown」といったキーは省かれてしまっている。

ま、当然そんなふうに思う人もいるだろう。というかそういう人のほうが多いかもしれない。
実際僕がこのキーを使うようになったの最近のことである。
「home」「end」「pageup」「pagedown」は何のキー?
ではまずこれらのキーはどういうときに使うものかを紹介する。
「pageup」と「pagedown」は比較的想像がつきやすいだろう。そう、ブラウザーで上にスクロール、下にスクロールするキーである。
では「home」と「end」はというと、ページの一番上と一番下に瞬時に移動できるキーである。
どうだろう、役割を聞いてみて、改めて必要があるキーだと思うだろうか。



正直な感想はこんなものだろう。そう、スクロール機能のあるマウスやMacBookのトラックパッドに慣れている人にはあまり必要だと感じないキーかもしれない。
ペンタブユーザーのスクロール事情
では僕のようにペンタブをマウス代わりに使っている人にとってはどうだろう。
ペンでスクロールするには、ペンのボタンを押しながら上下に往復させる(ペンのボタンにスクロールを設定している場合)か、ブラウザ横のスライドバーを動かさなければならない。
マウスのコロコロのような指先だけでちょちょいとスクロールというわけにはいかない。
なのでボタンひとつでスクロールできるこれらのキーはとても便利なキーなのである。
特にボタンひとつで1画面分上下してくれる「pageup」と「pagedown」は重宝する。
ペンタブユーザーでまだ使ったことがないのなら、ぜひ一度使ってみて欲しいキーだ。
話を戻すが、これらのキーがついているキーボードはテンキーつきのものに限られていて、コンパクトなMagic Keyboardではテンキーと一緒に省かれてしまっている。
非常に残念である。
代替キーで代替えしよう
と、ここで終わってしまうわけにはさすがにいかない。じつは同じ機能を再現する代替キーが存在する。
さすがに本家と同じくボタン一つでできるわけではないのだが、2つを組み合わせることで再現できる。
そのキーとは「矢印」キーと「fn」キーである。
- 「fn」キーを押しながら「↑」を押すと「pageup」
- 「fn」キーを押しながら「↓」を押すと「pagedown」
- 「fn」キーを押しながら「←」を押すと「home」
- 「fn」キーを押しながら「→」を押すと「end」
この組み合わせでそれぞれの機能が代替えできる。
配置も右下に隣り合わせで配置されているので複数のボタンを押す必要があるが、片手でも押しやすい。
ペンタブユーザーはぜひ一度使ってみてほしい。
また、マウスユーザーの人でも、食事中にブラウザ操作をする際は箸を持ち替えずに左手でちょちょいと操作できるので一度試してみるといいかもしれない。食事中のブラウザ操作を推奨するわけではないが・・・
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